Non-Volley-Zone(別名キッチン)の定義

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 USAPの公式ルールブックの3.A.21.項にNon-Volley-Zone(以下NVZと称す。)の定義が記載されています。その日本語訳を以下に記載しました。


3.A.21. ノンボレーゾーン(NVZ)

ネットに隣接し、NVZフォルトに関連する各チームのコート端に固有の7フィート四方のエリア。
NVZを囲むすべての線は、NVZの一部である。
NVZは2次元であり、プレー面より高くはない。(図2-1および2.B.3項を参照)。


(補足説明)
  1. まず日本人があまり使わないフィートという長さの単位ですが、メートルに換算すると7フィート=2.13メートル、20フィート=6.09メートルです。
  2. ピックルボールのコートサイズは、よくバドミントンコートと同サイズと言われますが、同じなのは外枠となる20フィートと44フィート部分です。詳しくは下図をご参照ください。注意しなければならないのは、下図の黄色でハイライトした部分の寸法です。ピックルボールコートのNon Volley Lineはネット部分からの距離が7フィート(2.13メートル)と定められているのに対し、バドミントンコートでは、ほぼ同位置に存在している「Shoart Service Line」が、ネット部分からの距離6.5フィート(1.98メートル)であるという点です。つまり2.13メートルと1.98メートルの差分となる約0.15メートル(約15cm)分だけ後ろにずらした状態でプレイするのがピックルボールという事になります。仮にバドミントン用のコートでピックルボールをプレイする場合、Non Volley Lineだけ追加してプレイするというのがシンガポール国内では一般的ですが、そのようなラインが引かれておらずバドミントンコートでプレイする事も少なくないというのが現状です。

    バドミントンコートの「Shoart Service Line」とNon Volley Lineの違いについて
    参照元 https://www.dimensions.com/element/badminton-court
  3. NVZは別名「キッチン」と呼ばれます。
  4. 対戦相手が打った球が、キッチン内でバウンドした場合はキッチン内に入ってボールを返球しても問題ありません。バウンドしていない時点でもバウンドすることがボールの軌道から予測できた場合などは、バウンド前にキッチンに足を踏み入れてバウンド後にボールを打つのは全く問題ありません。但し、バウンドしないボールを空中で打ってしまった場合はFoot faultとなります。
  5. キッチンとの境界線となる「Non Volley Line」を片足もしくは両足が踏んでいる状態で空中でボールを打った場合もFoot faultとなります。
  6. Foot faultの条件が整ったパートナーと体の一部が接触した状態で、ボールを打った場合は仮にそのプレイヤーがキッチンに接触していない場合でも、Foot faultとなります。(参考動画は以下)
  7. キッチン外から空中でボールを返球した後、その打った後の反動でキッチンに入ってしまった場合もFoot faultとなります。※ただしキッチンに入ってしまいそうになってバランスを崩しているプレイヤーのパートナーが、そのプレイヤーの体を腕を引っ張る等してキッチン内に入る(この場合キッチンという落とし穴に落ちるようなイメージをすると分かりやすいです。)のを救助できた場合は、Foot faultとなりません。
  8. 常に対戦相手側のキッチンに落ちるような球が打てれば、対戦相手は少なくとも空中でボールを打つことができなくなる為、次のボールに対する準備時間を多く稼ぐことに繋がる為、このようなショットは「ディフェンシブなショット」という位置づけができ、Dink(ディンク)ショットと呼ばれています。

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